皆さんこんにちは、Kouです。
いざ、設計課題に取り組んだものの「どんな設計コンセプトにすればいいのかわからない……」と思い悩んでいませんか?
今回はコンセプトやテーマが思いつかない時の解決法、コンセプトのネタを探す方法について解説します。
この記事は次のような人におすすめ!
・初めて間もないので、設計コンセプトの立て方がわからない
・コンセプトを思いつかない原因を知って解決したい
・設計のコンセプトを探す方法が知りたい!
この記事を読めば、自分がなぜ設計コンセプトが思いつかないのかを理解し、
効率的に設計コンセプトやテーマを着想することができます。
大丈夫です。設計コンセプトに悩むのは誰もが通る道です。
僕もそうでした。
しっかりと困難に立ち向かい、乗り越えていくことが何より大切です!
コンセプトの発想の仕方のコツさえ掴めば、今後の設計課題でもコンセプトに困らず設計していくことができます。
これからの皆さんの建築人生の成長のためのステップとして、この記事を参考にしてぜひ取り組んでみてください!
それでは早速行ってみましょう!
コンセプトが思いつかない3つの原因と解決方法
まずは、「コンセプトが思いつかない…」と悩んでしまう主な原因を解説。
具体的な解決方法も併せてご紹介します。
コンセプトが思いつかない3つの原因
・課題文をしっかりと読んでいない
・情報収集ができていない
・自分の作りたい建築がはっきりとしていない
どれかに当てはまっているので、一つずつクリアしていきましょう。
原因①課題文をしっかりと読んでいない
与えられる課題文をしっかりと読んでいないと、どんなのを設計したらいいかわからないように思われます。
「なんでもいいよ」と無限に選択肢を与えられると、自由度が高くて逆に何も決められなくなってしまうという体験はありませんか?
何も決まっていないからこそ、手がつかないという状況に陥ってしまいます。
✅解決方法
まずは、課題文をしっかりと読みましょう。
課題文からしっかりと条件を読み取って、「こうでもない、ああでもない」と徐々に候補を絞っていきましょう。
具体的に、その建築を利用するターゲットの想定をすることをお勧めします。
例えば、高齢者向けの建築を設計するとすれば、
・想定する利用者:60歳以上の高齢者
・想定する利用者の趣味:散歩、音楽鑑賞
具体的に想定する利用者を決めてあげると、設計コンセプトも浮かびやすくなります。
原因②情報収集ができていない
コンセプトが思いつかない理由としてそもそものインプットが足りていないことが挙げられます。
多くの建築学生はこのインプットをせずに、設計コンセプトを着想しようとしています。
良質なインプットなしでは優れたコンセプトは生まれません。
✅解決方法
具体的なインプットの方法としては以下が挙げられます。
インプットの方法
・実際の建築について調べる
・コンペなどで学生が製作した作品を研究する
・本を読む
既存の建築やコンペ作品を研究することによって、そこで使われてたその学生のプログラムを学習できます。
他大学の学生のコンセプトは皆さんにとって刺激的なものになるはずです。
どんなコンセプトで設計しているのか、どんな表現をしているのかを調べてみましょう。
ほかの学生の作品を見ることはとても有益になります。
いろんなものから情報を収集してみましょう!
原因③自分の作りたい建築がはっきりとしていない
最後の原因として、自分自身の趣味嗜好を自分が理解していないことが挙げられます。
言い換えると、自分が作ってみたい建築のイメージができていないということです。
人は誰しもが自分の興味のあることでしか熱意をもって相手に話すことはできません。
設計もそれと同じです。
自分のことを理解していないとこのようなことが起こり得ます。
✅解決方法
まずは自分の好きな建築家・好きな建築を見つけましょう。
好きな建築家・好きな建築の見つけ方については以下の記事にまとめてあるので、併せてご覧ください!
建築学生のススメ 第一弾
北海道建築 まとめ
多くの建築や建築家に触れることによって、自分の考えに似通った人が必ず存在するので
その人の思想を取り入れてみるとよい設計になるでしょう!
以上が設計コンセプトが思い浮かばない時の原因とその解決方法でした。
「どんな人に対して作るか」「どんなものを作りたいか」ということをイメージできると
コンセプトが思い浮かんでくることでしょう。
設計コンセプト・テーマの探し方
設計コンセプトやテーマが思いつかない人の大半は原因②の「情報収集が足りていない」状態です。
しっかりとインプットをすればコンセプトもすらすらと出てくるようになりますよ!
ここからは設計コンセプトを探すのに有効な3つの方法について解説していきます。
設計コンセプトに関する本を読む
まずは直接的に、コンセプトを発想するために必要なことが書いてある本を読むことです。
これが自分の欲しい情報に最短距離で到達する方法です。
設計コンセプトに関する書籍は山ほど出版されています。
建築家たちがどのように着想して、それをどう形態や機能に落とし込んでいるのかを一回読むだけで
理解することができます。
すぐに情報が欲しい人はこの方法を実践してみてください!
評価の高いとされている「設計コンセプトに関する書籍」を紹介しておきます。
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これは卒業設計に関する書籍なのですが、設計コンセプトの発想方法や、どのようにより良いものを作っていくかなど、設計課題においても必要な情報が載っています!
ぜひ参考にしてみてください。
コンペ雑誌・サイトから他の作品を見る
「他の学生の作品なんて見てもいいの…?」
なんて思う人がいるかと思います。
むしろ積極的に他の学生の作品を研究することが大切です。
自分では想像もしないような設計コンセプトや考え方、表現方法を知ることができます。
最初は真似でもいいのです。
真似することを恐れずに知識を取り入れましょう。
もちろん、そのまま盗むことはダメです。
しっかりと、その作品のプログラムを紐解き自分の作品にも取り入れていきましょう。
現在、いろんなコンペがありますが、登竜門というサイトに行けば大体のコンペが書いてあります。
ここでいろんなコンペについて調べてみるといいでしょう。
コンペ雑誌に関しては代表的な2つを載せます。
・建築新人戦
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・卒業設計日本一決定戦
せんだいデザインリーグ2021 卒業設計日本一決定戦 official book 新品価格 |
まずこの二つを見ておけば間違いないです。
ぜひ参考にしてみてください!
建築巡りをする
最後の方法は「建築を見て体感する」ということです。
足を実際に運んで、建築空間を実際に体感することはかなり重要です。
そこの建築で取り入れられているプログラムやデザインを見ておくと、自分の設計の際にも役立ちます。
実際に訪れると、鳥肌が立つ建築空間というものが現れてきます。
その感覚を大切にしてください。
「なぜ自分はこの空間に圧倒されるのか」、「なぜ鳥肌が立つような空間なのか」
といったことを自分なりに思考を巡らせてみてください。
この体験を繰り返しているうちに、自分が好きな建築のタイプや好きな建築家というものがはっきりとしてきます。
ぜひ建築学生の方には、できるだけ多くの建築を見ておいてほしいです。
まとめ
今回の記事では、設計コンセプトに悩む原因とその解決方法についてまとめてきました。
・原因①:課題文をしっかりと読んでいない
・原因②:情報収集が足りていない
・原因③:自分の作りたい建築がはっきりとしていない
解決方法①:ターゲットをしっかりと想定する
解決方法②:雑誌や本、実際に建築を見て情報をインプットする
解決方法③:自分の好きな建築家・建築を見つける
皆さんがどこに当てはまっているのかをしっかりと分析して、参考にしてみてください!
他にも設計に関する記事を書いています。
以下の記事は設計の手順に関する記事です。併せてごらんください!
【もう困らない!】設計課題を進めていくための5つの手順
ではまた、次の記事で!